樹は語っている。ただ、ぼくらのほとんどがそれを受け取る感受性がないだけ。 そこに通訳者、インタプレターがいれば樹が語っていることがありありと見えてくる。樹は語る。 あとは僕らがその声に耳を傾けるだけ。準備はできたか? できていなくても大丈夫、この本をよめば自ずと聞こえてくるはず…
自然のものである樹木にも「ナチュラル」さを感じさせる植物とそうでないものがある。 この本ではそうしたナチュラルな植物を紹介して、ここちよい庭造りのコツを教えてくれる。 植物の写真が載っていて、実際にどんな花が咲いたり、葉っぱがついていたりするのか想像しやすいので植物のことをあまりしらない人でも楽しめる。 こんな庭がいつかはぜったいに欲しいな。 これほどの写真を用意するのは大変だったろうなと思うが、レイアウトも美しいので家においておくだけでも楽しめる。
WWWとかいて「ウッド・ワイド・ウェブ」こうネイチャーが名付けた森林の樹木同士のつながり、それらの木どうしのつながりをつくりだしているのは菌根菌と言われる小さい菌たち。しかし、それはシロナガスクジラよりも大きな世界最大の生き物ともいわれるほど大きなかたまりとして地中に存在するものもあるという。 従来の林野庁(林政局)のやりかたを真っ向から否定する実験結果をだし、痛烈な批判を受けながら研究を続けたスザンヌ・シマード。 これは彼女の研究人生だけでなく、母親として、家族の一員として、社会の一員としてのストーリー。
スザンヌ・シマード/三木 直子
木の名前を覚える。久しぶりにこういうたぐいの本を読んでみたけれども、覚えるのは難しい木の名前や特徴をとっかかりとして興味をもたせる構成になっていてたのしめた。 樹木の勉強をしていても知らない知識にいくつか出会えたのでその点でも情報量が全員にちょうどよくて楽しめる!ポケットサイズなのもよいところ。
宮内 泰之
アメリカで起こるレッドウッドの盗伐。単純な利益目的の構造とは言い切れない、土地の帰属問題や環境問題、人権問題を含んだ複雑な盗伐になってしまっていた。DNA分析やドローン、自動カメラでも防ぐことのできない盗伐の根本的な部分に迫るノンフィクション。
リンジー・ブルゴン/門脇仁
東南アジア行く前に一回は読んでおきたい
難が転じるナンテン、桜の花の塩漬け、葉っぱの桜餅、ちまき、ニッケイ、京料理。どれも植物が僕らの食文化に欠かせない役割を担っていた。失われゆく樹木の恩恵をすこし身近に感じる本。
日本の樹木についての解説。2006年なのでやや古い玄人好み。
木へんの漢字とその漢字が充てられた植物の関係について論じるかと思ったら、全然触れずにただただ漢字を紹介してその植物について解説するだけだった。 くそかよ。ただただ、漢字を説明書きのところに書いておけば済む話じゃないか。 とも思うが、そういうことは言わずに漢字に注目してみるのも悪くないのかもしれない。 漢字の由来は難しいし、一つの樹木にたいしてたくさんの漢字があてられているし、逆に一つの漢字が複数の樹木に使われることもある。これじゃあ日本人であっても簡単に覚えられないよ。ていうのが私私感
子供が楽しめる木の実は大人だって同じように楽しめるはず。そう思うようになってからこういう子供ターゲットの本も楽しく読めるようになってきた。歩いていてもほとんどの人は木の実のことを気にもかけない。僕だって歩いているときに植物を気にかけるけども、前の人のスカートのほつれだとか、鳥が止まっているとか、白線の上だけを歩くだとか言ったことなんて気にしない。でも、楽しいものなんだよって誰かに教えてもらえればそれを楽しめるのはほとんどみんな同じ。皆と楽しめるような木の実の本でみんな楽しもうよ!
屋久島にいって自然の壮大さに圧倒されてもまだまだ世界にはたくさんの豊かな自然が(ぎりぎり)残されている。 世界は広い。まだまだ知らないところがたくさんあるし、行ってみたくなる場所が増えた。
濱野周泰
渡辺一夫(森林インストラクター)
アセビが羊を中毒死させる理由から他の植物の生存戦略にまで「森の案内人」による解説で樹木の生き方をより深く知って興味を持てる