野生動物のロードキル

著者: 柳川 久/塚田 英晴
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本の価格: 6050
出版時期: 2023年01月06日
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野生動物のロードキル問題とはなにか。最前線に立つ研究者たちが普通種から絶滅危惧種、さらに外来種まで、その実態を詳細に紹介し、今後の対策について展望する。野生動物の保護管理担当者、ロードキル問題に携わる道路関係者や行政担当者の必携書。
楽天Booksより引用

おすすめポイント

  • ロードキルについての学術研究のすべてがわかる

「ロードキル」: 道路上で起こる野生動物の事故死のことで、とくに哺乳類と自動車の衝突は動物の死だけでなく、車両や搭乗者にとっても危険なものである。このロードキルの分野で20年以上も研究をしている学者の方の染み入る話。ハンカチ必須。(結局、ロードキルを防ぐには施設や動物の道を作るのも有効だけど、僕らがスピードを落として運転するのが一番効果がある。

野生動物のロードキル

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第1章

過去から現在までのロードキルの概要

海外と日本での対策

第2章

ロードキルだけでなく、道路建設の生物への影響

第3章

南北日本列島轢死動物種解説

第4章

北海道のロードキル

本州以南ではタヌキのロードキルが多いが、エゾタヌキも生息している北海道ではキタキツネのほうがロードキル発生数が多い。

キタキツネの行動がロードキル数の多さに関係する可能性として、道路周辺で観光客などに餌をねだる「観光ギツネ」または「おねだりギツネ」のそんあいがある

p.69

これは本土のキツネでは見られない特徴

第5章

タヌキが本州以南で最もロードキルによって死んでいる野生動物

実に高速道路でのロードキルの4割以上を締めていると言われる。

第6章

外来種のハクビシンやアライグマのロードキル問題

いまのところハクビシンのほうがおおく事故にあっている

第7章~9章

対馬や奄美大島、南西諸島などの島嶼地の希少動物のロードキル

第10、11章

滑空動物、モモンガ、ムササビのロードキル

アニマルパスウェイの開発

第12章

ネズミ類の分断による生物多様性低下への影響

第13章

ロードキルのデータ収集方法

第14章

疫学研究にロードキルの死体が役立っている