野生動物のロードキル
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野生動物のロードキル問題とはなにか。最前線に立つ研究者たちが普通種から絶滅危惧種、さらに外来種まで、その実態を詳細に紹介し、今後の対策について展望する。野生動物の保護管理担当者、ロードキル問題に携わる道路関係者や行政担当者の必携書。
楽天Booksより引用”
おすすめポイント
- ☑ロードキルについての学術研究のすべてがわかる
「ロードキル」: 道路上で起こる野生動物の事故死のことで、とくに哺乳類と自動車の衝突は動物の死だけでなく、車両や搭乗者にとっても危険なものである。このロードキルの分野で20年以上も研究をしている学者の方の染み入る話。ハンカチ必須。(結局、ロードキルを防ぐには施設や動物の道を作るのも有効だけど、僕らがスピードを落として運転するのが一番効果がある。
野生動物のロードキル
第1章
過去から現在までのロードキルの概要
海外と日本での対策
第2章
ロードキルだけでなく、道路建設の生物への影響
第3章
南北日本列島轢死動物種解説
第4章
北海道のロードキル
本州以南ではタヌキのロードキルが多いが、エゾタヌキも生息している北海道ではキタキツネのほうがロードキル発生数が多い。
キタキツネの行動がロードキル数の多さに関係する可能性として、道路周辺で観光客などに餌をねだる「観光ギツネ」または「おねだりギツネ」のそんあいがある
p.69
これは本土のキツネでは見られない特徴
第5章
タヌキが本州以南で最もロードキルによって死んでいる野生動物
実に高速道路でのロードキルの4割以上を締めていると言われる。
第6章
外来種のハクビシンやアライグマのロードキル問題
いまのところハクビシンのほうがおおく事故にあっている
第7章~9章
対馬や奄美大島、南西諸島などの島嶼地の希少動物のロードキル
第10、11章
滑空動物、モモンガ、ムササビのロードキル
アニマルパスウェイの開発
第12章
ネズミ類の分断による生物多様性低下への影響
第13章
ロードキルのデータ収集方法
第14章
疫学研究にロードキルの死体が役立っている