英国一家、フランスを食べる
「ル・コルドン・ブルー」そしてジョエル・ロブション「ラトリエ」での猛特訓。ひたすらつくって食べて見つけた“料理の真実”とは?超名門フランス料理校で武者修行!ベストセラー『英国一家、日本を食べる』著者の最高傑作、遂に邦訳。
おすすめポイント
- ☑フランス料理と言うより料理の基礎がわかる
- ☑相変わらずフランス行ってもおもろい
> 長年キッチンでの失敗に悩まされた末にやっと気づいたのだが、まっとうな料理人は、料理の作り化だじゃなく技法を知っていて、皿にのせられた材料を見ただけで料理を何通りでも思いつけるものだ。 そんなことから、レシピではなく技法を知るために「ル・コルドン・ブルー」世界最高の料理学校に行く計画を立てた話。
英国一家、フランスを食べる
パリで美味しいものにありつく技として「最高のサービスを受けるには、一握りの露天に狙いを定めて通い詰める」というものがある。 こうすることで旬の入荷情報を仕入れたり、おまけを付けてもらうことができるようになる。
真剣な買いもの客に見てもらえなくて頭にきた僕は、安い鶏肉の代わりに、不敵にもブレス産の鶏肉を憤然と指さした。白い羽と青い足が特徴の優雅なブレス鶏は、フランスの品質保証制度A.O.C.を名乗る子を戸を認められた唯一の家禽で、その味はフランス一、いや世界一とも言われる。(中略: ブレス鶏はとうもろこしを食べて放し飼いされるうえ、普通の鳥よりも10週ほど長い、16週ほどで屠殺される。身がしまって色が濃く、味わい深い。) 「よし」、と僕は思った。「これで一見の観光客じゃないってことをわからせてやる」(そもそも観光客は生の鶏肉なんか買わないが)。
痛快なことに、鶏肉屋は驚いて僕を二度見し、顎をぐいと上げて疑わしげに目を細めた。
「ほんとにこの肉でいいのかい?」
「ええ、いいんですよ、ありがとう」
値段は20ユーロを超えていた。恐れ入ったか!
僕は獲物を手にマルソー通りを揚々と引き上げたが、その夜オーブンで焼いて台無しにしてしまい(ブレス鶏はじっくりゆでるのがうまいと、後で学んだ)二度と鶏で散在しないと約束させられた。
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マイケル的あれば便利な料理道具:
- 目の細かいふるいかシノワ
- ピュレにこだわる人なら裏ごし器
- ライサー
- 肉用とオーブン用の温度計
- よいブレンダー
- マンドリーヌ
自分のキッチンを設計するなら、なにはとおもれコンロの上に棚をつくろう
料理を効率化する最高の秘訣は濡れたキッチンペーパーをまな板の下に置くことと、作業台にゴミ用のボウルを置いておくこと