森づくりの原理・原則 自然法則に学ぶ合理的な森づくり
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60の原理・原則が自然法則にあう森林管理を教えてくれる。
楽天Booksより引用”
おすすめポイント
- ☑森林の管理方法に触れてみたい人
森づくりに正解はない中で、どうやっていったらよいのか試行錯誤を繰り返した中で合理的に経営していく方法等は?
森づくりの原理・原則 自然法則に学ぶ合理的な森づくり
目次
基礎編 第1部 日本の自然環境
日本の森林を語るうえで重要な日本の環境について
「氷河期」からわかるヨーロッパと根本的に違う日本の森林植生
- 日本では、杉やヒノキが氷河期も生き残り、その集団が核となってスギやヒノキが再び栄えるようになった
- スギやヒノキはヒノキ科に属する温帯性針葉樹
- ヒノキ科の仲間は太平洋をぐるっと取り囲む年間降水量の多い地域に分布している
- ドイツやスイスでは氷河期のときに反映していたマツやトウヒがいまだに森林の主役となっている
- ヨーロッパでは氷河期が進退するさにアルプス山脈やピレネー山脈によって植物が分断されたためマツやトウヒが今でも残っている
土壌を知る5ファクター
- 土壌の性質は、地質(母材)、地形、気候、生物(植生)、時間の5つのファクターで決まる
- 地殻変動や多雨などの影響で崩れやすい急斜面の地形が多い
- 土壌は森林を育てる基盤であり、森林によって保たれ、発達する
日本の水環境は水が豊富で湿度も高い
- 日本は植物にとっては水が豊富な土地である
- 雨や雪だけでなく湿度も高いのが特徴
- 東アジアでほかに1m以上の積雪があるのは中国の長白山くらい
第2部 樹木の生態
樹木は6~7月に最も光合成能力が高い
- 晴れていなくても光合成に支障はなく、逆に強すぎる日光は樹木の葉に活性酸素を作り出すためよくない
- 重要なのは気温であり、6~7月の間に気温が下がらなければ最も光合成が盛んにおこなわれる
- 落葉樹の場合は8月に入るころには葉の廊下が始まっているため樹木にとってすでに夏は終わっている
- 重要なのは気温であり、6~7月の間に気温が下がらなければ最も光合成が盛んにおこなわれる
第3部 森林の生態
生物の多様性の意味とは?何に役立つのか?
- 生物多様性の主要素は「その場所で生きている生物の種類の数」
- 生物多様性に配慮するには、環境の多様性が必要となる(景観の多様性)
- 遺伝子の多様性も同様に確保されている必要がある
第4部 森づくり
形状比ー風害や冠雪害のリスクを表す指標
- 形状比=樹高㎝/胸高直径㎝ >80 以上はリスク
- 形状比は木のひょろ長さの指数
- 25mの樹高で胸高直径が36㎝だとすると形状比は69となる
- 逆に樹高24mで胸高直径が28㎝だとすると形状比は86となる
列状間伐は原則若齢段階で1回のみ行う
- 木の個性を見ず(定性)量で機械的に伐る
- 間伐は森林を育てる行為であり、列状間伐は優先度に関係なく木を伐ってしまうことから「木を均等に配置する」という森づくりの原則に反する
最も重要な4つの森づくりの原理・原則
- 生物として森を見る
- 大事なことは何1つ分かっていない
- やってはいけない森づくり
- 正解はない