1ミリの後悔もない、はずがない
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「俺いま、すごくやましい気持」。ふとした瞬間にフラッシュバックしたのは、あの頃の恋。できたての喉仏が美しい桐原との時間は、わたしにとって生きる実感そのものだった。逃げだせない家庭、理不尽な学校、非力な子どもの自分。誰にも言えない絶望を乗り越えられたのは、あの日々があったから。桐原、今、あなたはどうしてる?-忘れられない恋が閃光のように突き抜ける、究極の恋愛小説。
楽天Booksより引用”
おすすめポイント
- ☑高校生のピュアな恋愛
はじめ3編は短編同士に関連があって、高校生の青春的恋愛を感じて夏にピッタリな内容だった。残りの小説はあまり恋愛要素が感じられなかった。高山くん。
1ミリの後悔もない、はずがない
私は人生に前向きでありたいし、何かを成し遂げたい。 できる限りよいことをしたい、 そしていい親でありたい。 だから私を落ち込ませるようなひとのそばにいられない。 父と付き合う余裕が、私にはないのよ
p.135-136
人生は、こうあるべき。肉親だろうと今まで仲が良かった友達であろうと、誰でも自分を落ち込ませるようなことが目立つ人間のそばにい続けたくないし、い続けなきゃいけない理由なんてない。
僕らは相手に求めるのと同じくらい、相手からも同じふるまいを求められているわけで、相手を落ち込ませないような関係性が必要なんだろう。