生態学者の目のツケドコロ
“
生物と生物、生物と環境との関係を調べる、生物学の一分野である生態学。生きものについて知りたい、自然を守りたいと願う人にとって、生態学的な見方は必ず役に立つ。自然と生きもの、人間との関係を見つめ直す7つの章。
楽天Booksより引用”
おすすめポイント
- ☑生態学者の日々考えていることを知れる
この本は生態学者である彼がどのように普段からものごとを捉え、考え、活用・転用しているのか。 そういった普段知ることのできない研究者の知識のベースとなる部分の活動に焦点を当てた本。
生態学者の目のツケドコロ
生き物と環境の関係を、一歩引いたところから考えてみた
著者紹介
- 京大フィールド研森林育成学研究室准教授。
- ハーバード大学ph.D
- コンピューターシミュレーションが得意の生態学者
- 寺とか仏像とか好き
- アメリカで10年以上学んでいた
- 徳島県の田舎町の米農家出身
目次
コラム
コラムの中で、アフリカの人たちがぼくらと違ってビルや銅像などがない世界に住んでいる。 彼らは待ち合わせのときに一見なにげない水たまりやでっかい木を目印にして問題なく待ち合わせができている彼らの自然の観察力に脱帽した。
まとめ
どちらかというと、生態学者である自分が日々どのように考えているかを読者に知らしめようというのが目的であって、わかりやすい日本語で書かれていて内容はすんなりと頭に入っては来るものの、自分の生活の知恵や教養として活用しづらい内容が多かった。
というものの、人生のTipsを紹介するような章立てにもなっておらず、とりあえず自分の研究者としての人生・思考を生み出したバックグラウンドを綴る内容が多かった。
伊勢先生について個人的に興味がある人であれば問題なく楽しめる内容であるし、生態学者に興味を持っている人も楽しめるだろう。
あまり楽しめないのは自己啓発本やノウハウを集めた本を読むのが好きな人だ。 そういった人にはべつの書籍をお勧めするが、彼のような作品を楽しめるコツをそういった楽しめない彼らには学んでほしいと思わせるほど、いろいろと興味深いことが書かれていた。