死刑囚の有限と無期囚の無限
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本書は、加賀乙彦氏の評論集の中から死刑囚と無期囚について、どのように考えているかを中心テーマにしている批評文を集め、またその基礎となった『死刑囚と無期囚の心理』からも主要な部分を収録し、さらに小説「宣告」からも死刑囚と精神科医との交流場面を描いた箇所を5章に再録している。この評論集は加賀氏の精神科医・長編小説家・クリスチャンとしての存在が生涯をかけて三位一体となって熟成されてくる構成になっている。
楽天Booksより引用”
おすすめポイント
- ☑死刑制度には反対しよう思想の押しつけ
このタイトルに違和感があって、どちらも有限性と無限性をを備えているのにもかかわらず死刑囚の有限性ばかりに焦点を当てて、彼らが殺した被害者の無限性のある将来を全く考慮に入れていないような話しぶり。死刑囚の死は常に”近い未来”にある。無期囚のそれは”遠い未来”にあり無感動に想像できないみたいなよくわからん心理学をえんえんと講釈を垂れる。精神科医でクリスチャンな思想の押しつけ