偉大なる、しゅららぼん
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高校入学を機に、琵琶湖畔の街・石走にある日出本家にやって来た日出涼介。本家の跡継ぎとしてお城の本丸御殿に住まう淡十郎の“ナチュラルボーン殿様”な言動にふりまわされる日々が始まった。実は、日出家は琵琶湖から特殊な力を授かった一族。日出家のライバルで、同様に特殊な「力」をもつ棗家の長男・棗広海と、涼介、淡十郎が同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がる…!
楽天Booksより引用”
おすすめポイント
- ☑滋賀好きにはたまらない
- ☑万城目ワールド
- ☑青春
琵琶湖畔で住むのも楽しそうに思える万城目学の一冊。日出家の分家として湖西に住む高校生が高校進学を機に居候を始めた湖東の本家で、歴史ある名家と因縁を繰り広げる中で、高校生活の酸いも甘いもを描く。しゅららぼんがなんなのかわかんなくても、読んでいくうちにわかっていくこの設定の面白さ。なんだか琵琶湖というものにはこうした魅力があるんだから、日本の中でも得意的な存在の湖として君臨できる。琵琶湖にそんな説得力をもたせてしまえるような滋賀の魅力あふれる小説
偉大なる、しゅららぼん
僕の嫌な予想は、ほどなく証明される。というのも、本当にガラの悪い、眉毛のやたら細いやつが 「何だオメー、赤こんにゃくが大好きか」 と滋賀の名産品を挙げながら、さっそくからんできたからである
p.61-62
赤い制服を来て学校初日から登校してしまった涼介に対する、滋賀の不良がいいそうでいわなそうな自虐的(尊敬を込めた?)滋賀ローカルネタでのあおりをかますクダリからこの本にハマってしまった