世界屠畜紀行

著者: 内澤旬子
読んだ日: ()
本の価格: 2420
出版時期: 2007年02月
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おすすめポイント

  • 世界で屠畜は差別されているのか
  • やっぱり文化こそ世界の宝

おもしろい。出版されたのが少し昔なので今とは大きく事情が変わってしまっているところが多いのが惜しいところだが、東京から韓国の犬料理、イスラム系のハラール、バリ島、ラクダ、とてつもなく多岐にわたるレポを自力でやった筆者に感謝。

世界屠畜紀行

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韓国

  • ソウル最大の肉市場 マジャンドン
    • ロースのことであるトゥンシムは日本で特上カルビとして出されることが多い
    • アンチャンは牛の横隔膜
    • トシは下っ腹で豚にはない
  • マジャンドンで働いていることはガールフレンドに言えない
    • これは食肉市場で働く人だけでなく、ホワイトカラーの人たちからはブルーカラーが嫌がられるようなものだという

  • 季節で頭数が違うのがつらいところ
  • 墨田区の木下川あたりは豚革生産地
  • 豚は国内で100万頭/日あたりが屠殺されている
    • うち8万頭ほどを東京がになっている
    • 季節ごとのブレがあるため、余ったものは塩漬けされて輸出される
  • ラード
    • 油で脂を炊くことで得られる
    • 街全体が工場であるが、外部の人が来るため、悪臭対策をすることにした
  • 動物を意味なく殺すのは「かわいそう」
  • 効率を求めるも悪さを生みがち
  • ていねいに育てたやつを殺す覚悟が必要
  • BSEで脊髄が食べられなくなっている。
    • 白子のようでおいしい
  • アメリカ
    • 機械化が進んでいるためつらい仕事
    • 乳酸消毒をしているが日本では認められていない
    • ピッシングをしない。放血後に電極棒で反射が起こるのを防いでいる
    • Slaugther house から meat packagingという呼び名に変わりつつある