モモ

著者: ミヒャエル・エンデ/大島 かおり
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本の価格: 880
出版時期: 2005年06月
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Cover Image for モモ
町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになるのでした。そこへ、「時間どろぼう」の男たちの魔の手が忍び寄ります…。「時間」とは何かを問う、エンデの名作。小学5・6年以上。
楽天Booksより引用

おすすめポイント

  • 子供向け
  • 子供向け?
  • 大人も学べる

「空白恐怖症」、わかりやすく言うと、スケジュール帳に空白があると不安にかられるため、予定で埋め尽くしてしまう行動を取ってしまう人たち。――― 彼/彼女らが埋める予定は本当に有意義なものばかりなのだろうか。彼らは天気を知らない。天気が分かる前から、自分の予定を決定させてしまうのだ。彼らは偶然起こる出来事を知らない。彼らの予定にはその部分のマージンがない。  現代人は時間をうまく使うことができる人が少なくなってしまった。空いた時間が怖いという、趣味の欠如した人間の不安。これをバイトで安売りしてしまう若者たち。 人生の楽しさを忘れずに生きるな。そういうメッセージを感じる。

モモ

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抜粋

時間をはかるにはカレンダーや時計がありますが、はかってみたところであまり意味はありません。 というのは、だれでも知っているとおりその時間にどんなことがあったかによって、わずか1時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ほんの一瞬と思えることもあるからです。

なぜなら時間とは、生きるということ、そのものだからです。 そして人のいのちは心を住みかとしているからです。

p.83

あなたが必要なのは、時間なのだろうか。

それとも、時間を短く感じられるような経験や出来事なのだろうか。

「時間が足りない」それはいいことなのかもしれない。 それと真反対に、やりたくないことに追われて1時間を永遠の苦痛と感じるような仕事/他 に充ててしまっているのは、「時間」をうまく使えているのだろうか。

単位としての「時間」にとらわれた生き方に残る価値はなんなんだろうか。