テッコツ! 知られざる鉄骨の世界
東京タワーや水族館、駅ビル…街のランドマークとなるような建築物に使われる鉄骨はどのようにつくられるのか?建造物の外側からは見えない歴史に残る大仕事。東京スカイツリーを手がけた鉄工所がテッコツ仕事の魅力を大公開!
おすすめポイント
- ☑いままで気にしたことのない鉄骨の世界を知れる
- ☑スカイツリー建設の舞台裏
- ☑イタガキの宣伝
気にしたことはないけれども、いつも僕らが恩恵を受けているものシリーズ「テッコツ」 あの東京スカイツリーにもたくさん使われているテッコツ技術をささえた会社からわかる鉄骨ワールド。
テッコツ! 知られざる鉄骨の世界
法隆寺五重塔が「地震で全然倒れない」納得の根拠 | 雑学 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
スカイツリーの落雪対策「庇」
これでもわかるように、つららの対策のために巨大庇が設けられている。
大きさは全長50m以上、張り出した長さは最長で9mにもなる。
この建設にも「イタガキ」の鉄骨が使われている。
地上600mの高さは気温が地上の3~4度低く、風も1.5倍ほど強い。
このため、鉄骨にヒーターを入れたり、作業員が手作業で雪を落としても間に合わないほどなのだ。 スカイツリーが落雪対策を公開 鉄骨の雪は手作業で:朝日新聞デジタル
この氷柱が落ちてしまうと歩行者や車を巻き込む大惨事となることから「巨大庇」がつくられた。
用語
グレード
- 意味: 鉄骨会社の技術力や保有設備、納期などによるランク付け
株式会社全国鉄骨評価機構 グレード別適用範囲|株式会社全国鉄骨評価機構 が行っている
一番上のSグレードの指定を受けた鉄骨会社であれば、どんな素材でも扱え、建物の制限も一切ない。 ただし、認定基準が厳しいため、指定を受けているのは全国でわずか6社に限られる。
2番目に高いHグレードに属している会社は全国に277社あり、全体の12~13&%ほどた。 イタガキはHグレードに属していて、建物の高さに関する制限はない。60㎜以下の高品質な鉄骨を扱うことができる
p.96
国土交通省が認定しているグレード。 上から順に、Super、High、Middle, Regular, Juniorと続く。
これほどの技術力をもっているように聞こえるイタガキですらとれていないSグレード認定の会社はどんなにすごい受注先があるのだろうかと疑問に思った。
メモ
- 世界最古の鉄骨建築物はイギリスの「アイアンブリッジ」
- 鉄骨はレンガや石造りでは不可能な内部の大空間を作り出した
おわりに
地球温暖化対策や女性活用、AI等の活用などを進めている「イタガキ」
昨年(2021年)に中野鉄工とM&Aで経営統合し、東京にも本社を置いたということでますます東京での影響力を強めていくのだろうか。
テッコツ業界をすこし垣間見ることができたので知識欲が満たされた。