スイッチを押すとき
“
山田ワールドの新境地をひらく傑作。
楽天Booksより引用”
おすすめポイント
- ☑命の重み
自分がもし、スイッチを押したら自分の命が失われるボタンを持っていたら今まで過ごしてきた人生の中でそのボタンを押したくなってしまう瞬間が何度訪れたことだろう?こうして考えてみると、人は自殺という選択肢よりも簡単に実行できる自殺方法があったら今よりももっと簡単に自殺という選択肢を取ってしまうだろう。作中では自殺者が増えすぎたために、「自殺」という行動のメカニズムを探るためにこうしたスイッチを被験者に与えて少年たちを観察するという設定になっている。怖すぎる設定で何人もがスイッチを押して死んでいってしまうことにとても心が痛くなる。今生きているということ、命の重み、これからの選択、小説の中から深いことについてとても良く考えさせられる。